防災

防災・はじめの一歩課

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株式会社 明新社は、印刷会社の枠組みにとらわれることなく、奈良の地域活性化に貢献するさまざまな取り組みをしています。美しい環境と平和を守るために活動しているご当地ヒーロー、YAMATO超人ナライガーもその一つです。そして、これからの時代、安心して暮らしていける地域づくりを目指す新事業を立ち上げました。

一人の女性社員の“不安”から生まれた「防災・はじめの一歩課」です。身近な人を守りたいという社員の想いは、これからの地域づくりに必要不可欠なことです。防災の正しい知識を持ち、広め、地域の人と共に考えていく機会となれば幸いです。

社員の想い

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子どもたちの安否が心配

私は、京都府南部に暮らし、3人の子どもがいる、所謂ワーキングマザーで勤続30年目に突入しました。洪水や地震のニュースを見るたびに、「もし働いている時間内に大きな地震が起こったら・・・」と考えを巡らせます。真っ先に考えることは子どもの安否。今どこにいるのかわからない、電話が繋がらない、自分が帰宅するまでにも時間がかかる・・・想像だけでもこわくなります。

ですが、平和で変わらない日常を過ごしていると、すぐにその不安も忘れてしまいます。思い出しては忘れて。の繰り返し。しかし、日本で起こる災害の頻度が上がるにつれ、忘れてしまう時間もどんどん減り、不安を募らせた末に「自らが正しい知識を持っていれば、こんな不安になることもないはず。少しずつでも周りの人に正しい知識を伝えることができれば、防災に関心のある人を増やしていくことができるはず。万が一の時に動ける大人は一人でも多い方がいい」という考えに至り、防災士の資格を取得しました。

防災意識は時間と共に消えていく

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内閣府の調査結果を見ても、災害に対する意識は大災害があれば強まるが、時間の経過とともに薄れていく傾向があるとされています。

くわしくは内閣府防災情報のページへ

奈良の“防災”は大丈夫!?

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奈良県は海がなく津波が来ない地域なので、大災害に対する意識は低い方だと感じています。しかし、大雨による土砂災害などの自然災害は起きており、大地震をひきおこす可能性のある断層も走っています。

ましてや、奈良県観光客数は年間2,425万人(奈良県観光局ならの観光力向上課 令和3年奈良県観光客動態調査報告書調べ)です。観光客が、突然災害に見舞われたら、私たちにできることはあるでしょうか。観光客が安心して観光を楽しめること、観光客の安全を守ることも「おもてなし」の一つと考えておく必要があると考えます。

出典:第2次奈良県地震被害想定調査報告書(奈良県・平成17年3月公表)

くわしくは第2次奈良県地震被害想定調査報告書(概要版)へ

備えあれば憂いなし

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みなさんは防災についてどの程度知識をもっておられますか?「知っているつもり」という方が多いのではないでしょうか。あいまいな知識より、確実な知識を身につけることは、いざという時の判断力を高めます。確実に「知っている」にすることを目指していきましょう。

また、ご家庭や職場に防災グッズの用意はありますか? 必要とわかっていても「すぐに買えるから大丈夫」「まだ大丈夫」とついつい後回しにしてしまいがちです。でも、災害は突然やってきます。身近に備えておくこと、使い方を理解しておくことが大切です。

家族や周りの人と一緒に今からできることを準備しておきましょう。

今すぐできること

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・家族で地震について話しあう。(避難場所の確認や連絡の取り方、落ち着いて行動できるようにシミュレーションをしておく)

・家族で、非常食、防災グッズの確認、防災簡易トイレの使い方を一緒に点検。
 (非常食は食べ慣れていないので、いざ。という時に子どもが食べない。ということも)

・正しい知識を子どもたちと共有し、自ら判断できる力を身につける。

防災、はじめの一歩

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これまでの災害においても、復興してくれた人たちがいます。不安だけを抱えて動けない自分ではなく、次は、私の番という気持ちで取り組んでいきます。自らの命、子どもたちの命を救うことができるよう、そして、住う地域の人たちを守ることができるよう、危機意識を持つ人を増やしていきたいと思います。できることから、一歩ずつ。