世の中には多くの印刷会社があり、昨今価格競争の波に呑みこまれているのが現状です。価格競争になるのは自分たちに満足して頂けていない証拠だと思います。 決められた予算の中でどれだけいいものを提案できるか、あるいはレベルを維持してどれだけコストを下げられるか…。 だからこそお客様の立場になってどれだけ考えられるかも問われているのだと思います。お客様第一主義でこれからも邁進します。

デザインって奥が深くてとても難しいと痛感しています。私は６年デザインという仕事をしていますが、「良いデザイン」って今でも正解がわかりません。でもお客様から出来上がったデザインの生の声を聴いたときうっすらと正解が見えてくる気がするんです。 何種類もデザインをつくり、何度もやり直す。費やした時間はきっと無駄ではないと信じて。 だってお客様の喜ぶ顔が一番ですから。

生産管理部は受注した仕事のすべてを管理する仕事です。印刷に必要な版数やそれに費やす時間、印刷機の枠押さえ、用紙の手配、加工、配送の手配など製品が完成するまでの状況すべてを管理しています。営業のようにお客様の声を聴くことはありませんし、段取りよく流れることが当たり前なのです。でもそれでいいんです。 縁の下の力持ちがいるから良い製品ができると信じています。

デザイン課や制作部門で作成したデータを印刷機で印刷できるように加工するのが製版の仕事です。色の出方や写真のキレイさ、文字の間違いがないかなど印刷工程の中でもきめ細やかさが要求される部署だと思います。印刷する前段階だから妥協してはいけないんです。 時間がないから…。お金が安いから…。様々な理由はありますが、僕たちは「これが良い」と言い切ることが一番だと思ってます。

製版部が作成した「刷版」を使って印刷を行います。色がキレイに出るようインクの量を微調整、多種多様な紙を印刷機にセットし印刷します。必ず抜き取りチェックを行い、色ムラがないか確認します。デジタル化が進み人の手が少なくなってますが最終的には人の目と手で印刷の品質を維持しています。

印刷が終わった印刷物に、切る・折る・貼る・綴じる・穴を開けるなど、さまざまな加工を施して、「製品」に仕上げます。製本部は各加工機に対してオペレータが決められていますが、それぞれが状況に応じて他の機械を手伝うなど、柔軟に対応しています。 湿度、気候などにより左右される仕事ですが、「きれいな製品」を当たり前に出来るよう常に心がけてます。